木村匡也が、生徒ではなく「弟子」をとる理由

木村匡也が、生徒ではなく「弟子」をとる理由

木村きょうや声優・ナレータープロ養成塾の運営事務局です。

木村先生がビデオなどの中で何回もおっしゃっていることですが、この養成塾では「生徒」ではなく「弟子」を募集しています。

この点についても、前回の記事同様に大塚明夫さんが東洋経済オンラインに寄稿されていた文章を引用しながら、お話しさせていただきたいと思います。

私は時々、声優界もいっそ、演歌歌手や落語家の世界のように徒弟制度を取り入れたほうがいいんじゃないかな、と思うことがあります。まだまだ足りていないけどこいつはちょっと面白いかもな、と思った子を弟子にして連れ歩くわけです。

実際私も、父(大塚周夫)や納谷六朗さんにくっついてあちこちに顔を出していました。そうすれば、顔や名前を覚えてくれる人も中にはいます。そんな体で、例えば私が若い子を自分の現場に連れていき、「明夫さん、いつもひき連れてるあの子誰ですか」「ありゃあ俺の弟子だよ」なんて会話を繰り返せば、業界の人たちに「大塚さんの弟子の○○君」として覚えてもらえるはずです。

顔なじみになったあたりで私が「あいつの台詞聞いてやってくれないか」と頼めば腰をあげてくれるディレクターはいるでしょうし、そのほうが仕事だってとりやすいかもしれません。

大塚明夫「声優養成所を過信する若者の危うさ」-現場は「ありきたりな役者」など求めていない

まさにこの箇所は、木村先生が「弟子」と言っている意図と同じです。

この養成塾では、「専門学校で2年かけて学ぶスキル+業界関係者とのコネクション」を6ヶ月で提供することになっています。

弟子として木村先生の仕事の現場についていき、業界関係者の方々に顔と名前を覚えてもらう

大切なのは、これなのです。

「匡也さんのお願いなら…」と言ってくれるディレクターなどの制作チームがありますので、彼らを有効活用して、いち早くプロとしてデビューするだけでなく、そこから活躍できる人材になれるようにがんばりましょう。